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こうすれば大丈夫!な土地探しのすすめ方【レリーフの家づくりのヒント講座(土地探し編)】
今日は土地探しの仕方をお伝えしたいと思います。
土地探しはとても大事な部分なので、簡単に全体を伝えきれるものではありません。
あくまで概略をポイントをおさえながらお伝え致します。
【1.まずは立地の調査と地盤面を確認したい】
土地探しの一歩目はその土地の周辺環境の確認です。
ネットに出ている駅やスーパー、小学校まで徒歩何分という情報には坂や信号などの制約条件は考慮されていません。
実際の足でそれぞれ確認することをオススメします。
また、土地には昼の顔と夜の顔があります。特に夜はその土地の近隣住民が帰ってきます。
夜に車などでその土地に行って、近隣住民はどのように過ごしているのかまで出来れば確認することをオススメします。
また、ごみ置き場や高圧電線、工場の有無なども確認したいところです。
次にチェックしたいのが地盤です。最終的には地盤調査をして確認しますが「水たまりが出来やすい所は地盤が弱い」とお考えください。
例えば、雨の翌日でも水たまりが引かなかったり、地盤沈下でコンクリートがひび割れたり沈んでいたりといった場合は要注意です。
基本的に低地に水は集まります。そしてそういった低地には地名で谷や窪、沢、下、溝、沼などの文字や
池、沢、落、波、津、洲、浜、江など水に関連するサンズイの入った文字、荻、蒲、菅、蓮、鶴など水辺に見られる
動植物に関連する文字などは軟弱地盤である可能性があります。
水辺そのものを示す川や岸、水辺近くの建造物である橋や堤、港(湊)なども同様です。
今は各自治体でハザードマップといって災害時に被害がありそうな地域などを公表しています。
そういった公的な情報も収集に努めたほうが良いと思います。
また、古家がある土地の場合は解体費用が発生します。
まずは売主さんのほうで解体してくれないか打診してみましょう。
それが難しければ100万円~150万円の解体費用が必要になります。
フラット35では請負契約書に解体費用が含まれればこれもローンの対象になる場合が多いです。
【2.隣地との関係は後まで続く問題に】
次は隣地との境界です。
新しく造成された宅地なら測量をして境界杭をきちんと入れていますが、
昔からの住宅地は境界があいまいになっていることも少なくありません。
境界杭で一般的なのはコンクリート製の四角に赤色で十字が刻まれているものです。
そのほかにはコンクリート製で矢印のあるものや金属プレートで矢印になっているものなどさまざまです。
隣地との境界の杭 土地家屋調査士 結城輝夫事務所HPより引用
もし境界が不明なら周囲の土地所有者立会いで画定することになります。
土地を購入する場合は契約前に売主側で画定してもらうのがよいでしょう。
それも、杭などはなるべくはっきり分かる形で入れてもらい、画定しましょう。
【3.建物は隣地とのバランスを見て】
建物も隣地に影響するので注意が必要です。
例えば隣の屋根つき駐車場に隣接して家を建て、冬の雪が家の屋根から落ちて屋根つき駐車場の屋根を壊してしまったという事例などもあります。
また、植栽や植木、木の実などが隣地に越境するという話しもよく聞きます。
建物の目線も隣の家が隣接していると非常に重要な部分になってきます。
窓やバルコニーなどは隣地を考えながら慎重に設置していくことをおすすめ致します。
【4.ライフラインをチェックしよう】
敷地の確認で重要なものがライフラインのチェックです。
上水道に関しては敷地に引き込まれているかチェックしましょう。
敷地内に水道のメーターボックスや引き込み位置の目印になる杭があれば基本引き込みがされています。
もし引き込みがされていないと最低数十万円から最大数百万円の引き込み工事費用が必要になります。
引き込み管の口径も出来れば確認しましょう。メーターボックスのふたを開けると25mmといった表示があります。
もし13mm程度の口径ですと蛇口数箇所分くらいの容量しかありませんので、口径を広げる工事が必要になるかもしれません。
水道メーター CONCOMより引用
下水・排水は通常は道路近くに最終枡という箱に集められて敷地の外に流されていきます。
最終枡 フェリカ建築&デザイン専門学校HPより引用
ガスの引き込み管は通常は敷地のはじに写真のような杭があるので比較的容易に見つけられます。
ただ、杭が無い場合もあります。その場合は道路にGのマークなどがあるかも知れませんのでチェックしましょう。
ガス管引き込み CONCOMより引用
電気のインフラは電力会社に供給責任がありますので工務店さんとの家づくりの中で配電の内容の
話しになりますのでそれほど気にする必要はありません。順次進めていきましょう。
以上が土地に関するチェックポイント一覧になります。土地探しの参考にしていただけましたらさいわいです。
参考図書:あなたのマイホーム絶対トクする入手ガイド 2016 日本実業出版社 2016 p.32
なお、以下の記事は時系列に並んでいます。
【全6回 レリーフの家づくりのための資金計画ガイド】
1.【貯蓄・お金を貯める編】
2.【贈与・貸し借りを受ける編】
3.【住宅ローンの選び方 前編】
4.【住宅ローンの選び方 後編】
5.【税金編 前編】
6.【税金編 後編】
【全3回 家づくりやリノベーションのパートナー選び講座】
1.【家づくりパートナーの特徴編】
2.【建築家編】
3.【工務店編】
【レリーフの家づくりのヒント】
1.【レリーフの家づくりのヒント】簡単!すみたい家のイメージづくりガイド
2.【レリーフの家づくりのヒント】ホントは怖い!?地盤調査のはなし
3.【レリーフの家づくりのヒント】工務店との工事請負契約書のチェック項目一覧表
4.最高にしあわせな家づくりの最終段階!着工時や着工後はここをチェック!!
家づくりにあたり、順に呼んでいただく参考になるかと存じます。
ぜひ、お読みいただき感想をお聞かせください!!
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