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【第3回】家づくりやリノベーションのパートナー選び講座 工務店編
今日は全3回でお送りしてきました、家づくりやリノベーションのパートナー選び講座の最終回、
工務店編をご紹介したいと思います。
工務店のイメージは地域の職人や大工さん、木の家づくり、リフォームなどいろいろしている、
さまざまな規模があるといったイメージをお持ちの方が多いようですが、そのイメージで間違っていません。
また、大手ハウスメーカーの家を実際に施工しているのも地域の工務店や一人親方の場合がほとんどです。
よく大手ハウスメーカーと比べて工務店は価格が安いといわれるのは、大手ハウスメーカーが受注した家は下請けの工務店に施工させるのですが、
工務店であれば直接契約ですので中間マージンが無いといった点も理由として挙げられます。
規模の大きさもさまざまで、地域密着でも比較的広域で建売なども含めて年間数百棟建てている工務店もあれば、
設計施工にこだわるので年間3棟程度が精一杯という工務店もあります。
そして必ずしも規模が大きければ安心というわけではなくて、大きい所はフォローがいまひとつだったり
最悪、職人不足や無理やりな工期の設定で家に不具合発生なんていうこともあります。
また、今は10年間の瑕疵担保保険という雨漏りなどに対応する家の保険が全ての家で必加入ですのでその点の安心はどこでも同じです。
ですので規模の大きさで家の安心を測れるかというとそうでもありません。
それでは、工務店の見つけ方を順番に見ていきます。
【1.工務店探し】
工務店の特徴はそれぞれで違います。自分に合った工務店を探すためにはまず情報収集からはじめます。
今は工務店でホームページがある場合が多いですし、少し大きな書店に行けば建築系の雑誌があり、そこに工務店の紹介ページがあります。
その中で建築事例などで気になる工務店をピックアップし、資料請求などをします。
ただし、資料請求を何社もしても逆に資料であふれた中で疑問や質問がどんどん浮かんできて、
どこにしたらいいか逆に分からなくなる方が多いです。
そうなると楽しいはずの家づくりが苦痛になってきますので、そういった時は今は弊社のように相談できるところがあります。
まずはそういったところで相談を最初にするのもいいでしょう。
【2.アプローチは複数の工務店に同時で】
気になる工務店が見つかったらアプローチしてみましょう。
まずは工務店に電話やメールでコンタクトをとり、工務店やあればショールームやモデルハウスで相談するというのが一般的です。
また、電話の際は相手の対応のなども必ずチェックしてみましょう。
そして相談に行くのもよいですがやはり一番は実際の家を見せて頂くことです。
既に住んでいる完成物件の訪問を依頼してみたり、完成見学会などで実際に住んでいる方や家をチェックしていきましょう。
以上の行程を複数社、できれば3社位同時に行うのがベストだと思います。
【3.相談は自分の要望をしっかり伝えましょう】
相談の段階に来たら、工務店に遠慮せずまず自分がどういう家にしたいかをはっきり話して相談しましょう。
予算的な面も遠慮せずに予算を伝えることも重要です。
工務店での話し合いは建築家との設計プラス仕様の話し合いと少し違い、例えば、断熱材は天然素材のウールを使いたい、
ナチュラルな温水式床暖房にしたい、ウッドデッキはメンテナンスフリーで長持ちする物がいいといった仕様での話が中心です。
その上で、工務店によって設計が強かったり、資材卸が安くて価格的に優れていたり、工法がよかったり、
自然素材を使っていたりといった特徴が見えてきます。
その中で、正解はありませんので自分にあった工務店を探っていきましょう。
また、担当の方の人柄はもちろんのこと、工事の大工さん、現場の監理の仕方などまで確認できたらなおよいと思います。
【4.工務店を決めましょう】
3まで来たら、大体工務店のことが理解できてきていると思います。
この3までの行程を複数の工務店で行い、最終的に自分がどの工務店で話を進めるのかを判断していきます。
ここまで来ましたら最終判断はご自身になります。
しかし、その際の判断材料を何にするかはとても難しいです。
価格を軸にするのは微妙です。
昔から家に関しては「安普請」といって安ければ悪かろうという言い伝えがあり、それは今も同じです。
築30年の建売住宅や管理・修繕のされていないマンションを見ればわかります。
最終的に担当者、人、工務店の熱い気持ちといった要素で決める方も結構います。
人によりますが、レリーフもそういう決め方でも問題ないと思います。
なお、親から紹介された、付き合いがある、ご近所だからという理由で工務店を選ぶとよくないことを多く聞きます。
最近の実例では、父親に紹介された工務店で請負契約したら追加工事で最終金額が最初の契約時の倍近くになって親子の仲が悪くなった、
社長と親しい工務店で建てたが建てつけの不具合が出てしまいその時に強く言えなかった、など親戚や知り合いづてで依頼すると
悪いことはよく聞きますがいいことは聞きませんのでなるべく止めたほうがよいです。
【番外編 こんな工務店はやめましょう】
1.工務店の得意な工法や仕様をおしつけてくる
2.家の仕様などが不明確
3.仕様ごとの金額の明細がない
4.忙しくて職人が不足がち
5.契約をあせる
6.アフターフォローがない
1は特徴があるといういい面がある反面、押し付けがましいとあとあとなんでも押し付けがましい対応の可能性が出てきてしまいます。
2は小さな工務店などでありがちですが、かならず家の仕様書で仕様の内容を確認しながら話を進めましょう。
3は明細が出てこない時点でアウトです。即刻止めましょう。
4は粗雑な仕上がりになる危険性が増大します。忙しすぎる工務店より少し暇なくらいがいい大工に当たる可能性が高くなります。
5は論外ですね。ハウスメーカーなどですと契約期日が決まっていてそれに合わせてオプションなどを
無料にして契約を迫ったりすることがあるようですが、あせるといいことはありません。
6はあとあと不安になります。地域の工務店はアフターフォローが大事だと分かっているのでここがしっかりしていないといけませんね。
以上、参考になりましたでしょうか。手前味噌ですが弊社の工務店はこれらの諸条件をクリアしているものと思います。
ぜひ工務店って何?というところから工務店のご紹介まで、お気軽にご相談ください。
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【全3回】家づくりやリノベーションのパートナー選び講座【第1回 家づくりパートナーの特徴編】
【全3回】家づくりやリノベーションのパートナー選び講座【第2回 建築家編】
以上で家づくりやリノベーションのパートナー選び講座の全3回が終了です。ご覧いただき、誠にありがとうございました。
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