トートアーキテクツLAB
- トートアーキテクツLAB
建築家 トートアーキテクツLABの安田智紀さんと提携しました
紫陽花の候、皆様お変わりはございませんでしょうか。
弊社におきましては横浜の建築家、トートアーキテクツLABの安田智紀さんと提携しましたのでご紹介させていただきます。
約50パターンのプランニングから生み出される3パターンの提案と、素材に囚われないあらゆる「デザイン」が可能な安田さんならではの家具など一体の設計
事務所は神奈川県横浜市の関内にありまして、安田さんご自身も横浜出身。
ご覧のように建築資料、本棚、模型と建築設計事務所のイメージそのままのような事務所になっています。
本棚の上にある模型はもちろん自作。またインターンの学生さんに課題的に作成をして頂くこともあるそうですが、なんと一つの住宅のお施主さまとの打ち合わせで50パターンもの模型を設計案の作成段階で作ることもあるそうです。
とにかく一つの住宅にかける時間が非常に長いのが安田さんの特徴で、プランニング中は四六時中その家のプランを試行錯誤して、その中ででてきた50プランほどの中から3つの模型と3つの図面でA.B.C案としてお施主さまにご提案、そしてそこからさらにお施主さまとの試行錯誤が始まるという、非常に緻密でお施主さまに即した設計の行程を経るのが安田さんの設計の大きな特徴です。
そこまでして様々な案を模型で制作できるのも、そもそも安田さんはありとあらゆるデザインを自身でできるという「デザイン力」が非常に際立っているからです。
例えばご自身のバイク、「SUZUKI ST」の部品をデザインし、板金屋さんで制作してもらいご自身でカスタム。もはやバイクの原型がない笑、というようなこともされています。
そのデザイン力を住宅設計に関して活かされている実例の一つが上記写真上のテーブルと下の照明ボックスです。このテーブルもご自身でデザインし、素材を買ってきてご自身で左官して組み立てたテーブルで総工費は材料代だけの1万円。
こういったテーブルや写真下の照明ボックスなどもご要望に応じてデザインからご提案できますし、
このように既製品を買うだけではない住宅設備のご提案もできますので、限りある予算の中で
自分の好きな部分に予算をかけてそうでない部分は安田さんと相談して驚くような価格で仕上げる。
(例:新品ダイニングテーブル40万円、椅子5万円を4脚→テーブルだけ40万円の物と同じ寸法で1万円など)
このように、デザインの範囲が広く、それゆえに住宅設備や家具などを一体的にご提案が可能なのです。
「LLLDKの家(プランニング段階につき仮称)」と「大地の家」それぞれに全く異なったコンセプトと、一貫した住む方へのまなざし
この模型は現在設計段階の「LLLDKの家(仮称)」です。
上から見ると、2階の左右に仕切りなしの2つのリビング、その下の1階に3つ目のリビングがあります。
これは、部屋を仕切りで個室にして隔てるのではなく、その季節、時間、使用用途でご家族皆さまで思い思いに過ごせる
場所を作りたいという安田さんの設計思想が反映されています。
例えば、テレビは広くて日当たりのよいリビングにおいて日が当たって画面が見ずらいのでカーテンを閉めて
せっかくの日当たりを遮るのではなく、3つあるリビングの最も日が当たらない部屋に配してオーディオルームのように。
仕切りで強制的に居場所や用途を限定するのではなく、四季のうつろう日本ならではの住宅として、
居場所をその時その時の気分で思い思いに移動する。そんな住まい方の提案がこの住宅にはあります。
これは甲府で設計しました「大地の家」です。
当初のお施主さまの要望は「富士山がみえること」と「狭いバルコニーは不要」でした。
この一見矛盾した2つの要望を叶えるため、まずはドローン調査で概ね3階建てなら富士山の眺望が取れることがわかりました。
ただ「狭いバルコニー不要」でしたのでリビングを富士山が望める位置にしないといけません。
しかし、木造3階建ては法的な制限も多くハードルが高かったため、図面に書いてある2階の位置に「Loft」
を設けることで法的には2階建てながら実質的には3階にリビングを設置してご覧のような眺望を確保しました。
また、設計打ち合わせの最終段階でそれまで何回打ち合わせても解決策の出なかった「狭いバルコニー不要」の代替案として、バルコニーをやめて部屋にする思考から多層な住宅のポテンシャルを活かして最大限広く多く繋がりあるバルコニーに発想を転換して、屋上を含めた4つのバルコニーを階段でつなぎ広さと繋がりを作る案を提案。
その場でお施主さまが了承しました。
それまで未解決だったことを発想の転換で一挙に解決できたのも、綿密な打ち合わせを繰り返す安田さんならではのアイディアでした。
また、この「4つのバルコニー」には実は別のストーリーがあります。
それは、建築地である甲府が富士山を常に自身に取り込んできた歴史を鑑みていることです。
2階の2つのレベルのそれぞれの部屋のバルコニー、それを階段で繋ぎ、さらに上側のバルコニーからは屋上に繋いで行くことで、外の空間をスキップ状に繋いで行くこの形状こそ、富士山とともに生きてきた甲府にふさわしい形状なのです。
ふたつの屋上とふたつのバルコニーには、いろいろな植物を載せて、上の階へと繋がって行く。
その階段を登る作業は、昔の人が富士山を遠くに愛でながら山菜取りなどで他の山を登ったという風習の感覚と似て、常に富士山に対峙しながら生きていく山梨県固有の住まい方であり、引いては日本人の昔からの想いを紡いだ住まい方になっているのです。
また、各部屋は東西に長く配置し、全ての部屋の南北両面に窓を作ることで、盆地特有の暑さ、寒さに耐える建物としました。
このように、「LLLDKの家」の季節や時間のうつろいを仕切らない事や、「大地の家」のように東西に長い部屋の配置を基本に忠実にプランしながら、新しいことを模索するのが建築の特徴でもありますが、これも土地や気候風土の特性を熟知した上でお施主さまにとって最大限に想いや住まいやすさを建築家として考え抜きながら行う、数十もの模型プランニングや設計打ち合わせの賜物といえます。
マンション・戸建てリノベーション、ちいさな平屋の家、非住宅木造建築などご相談は幅広く可能。そして最初の打ち合わせ時に必ずお伺いすること
これまでのご紹介のように、住宅設計において優れていることは枚挙に暇がないほどです。
さらにこれまでの設計では半分以上がリノベーションやリフォームになるそうで、既存住宅の活用として現在葉山でリノベーション案件が進行中です。
リノベーション案件では買取物件のリノベーションなどで不動産会社からの設計の依頼も多いそうです。
また、弊社でも力を入れております、非住宅木造建築や終の棲家や週末住宅としても利用可能な小さな平屋の家なども手掛けています。
コンテナと屋根の平屋住宅
「愛の宿る家。あなたのためのすてきな平屋の家プロジェクト」が始まります
つまるところが、あらゆるお施主さまにとって最大限の自分のご希望のさらに上を行くような提案を、
四六時中の時間を最大限使い、本来持っている建築家や歴史や地理の読書家としての知見をフル活用して
数十パターンもの模型やプランで提案しその後も完成までそれが継続することで、満足度が最高になることが約束された建築家なのです。
最後に、住宅設計の最初の打ち合わせに必ず聞くことはありますか?
との私の質問にお答えいただいた事がとても印象的でしたのでご紹介いたします。
それは、「できるかできないかわからなくても、最大限の夢を教えて下さい」と聞くことです。
最大限の夢をお伺いし、それを途方もないポテンシャルと努力で一歩一歩着実に実現していく建築家。
それが安田智紀さんなのだと思います。
ぜひ、ざっくばらんな話や遊びに来ていただく感覚で、住宅などの夢を話してみませんか?
もし少しでもご興味やご質問などおありでしたら、まずは「LINEでなんでも相談室」や姉妹サイトよりどうぞお気軽にご相談ください。
こんな記事も読まれています
- お知らせ (49)
- 建築家 (22)
- BUILTLOGIC (2)
- 早川建築計画 (4)
- STUDIO8 (4)
- やしろ設計室 (4)
- MORIYA AND PARTNERS (2)
- トートアーキテクツLAB (2)
- shinya masuda design (1)
- 工務店 (75)
- 資金計画 (47)
- 1から始める資金計画 完全版 (6)
- ちょっとひといき (18)
- ただいま建築中・完成見学会 (57)
- きせきの家 (8)
- 川和町 建売プロジェクト (7)
- 葉山 ワインバルプロジェクト (2)
- 横浜の小さな2階建ての家 (3)
- “超”高性能でくつろぎ遊べる家 (8)
- 新築・リフォームのすすめ方 (91)
- 長期優良住宅 (3)
- ZEH (22)
- 家づくりのパートナー選び講座 (3)
- 0からはじめる家づくり (29)
- 設計見積り診断 (10)
- 家づくりのヒント講座 (5)
- 地震に対する取り組み (9)
- レリーフの相談会・企画 (51)
- すてきな平屋の家プロジェクト (8)
- 非住宅木造建築 (1)
- 木造建築ページのご案内 (1)