“超”高性能でくつろぎ遊べる家
- “超”高性能でくつろぎ遊べる家
【木工事から内装工事に進み、こだわりの内装仕様が出てきました】「“超”高性能で老若男女でくつろぎ遊べる、木造三階建ての家」ができるまで⑤
暑中見舞い申し上げます。
猛暑日が続いておりますが、皆さまお変わりありませんでしょうか。
今日は建築中の「“超”高性能で老若男女でくつろぎ遊べる、木造三階建ての家」をご紹介いたします。
三方を住宅に囲まれるという厳しい土地条件であったため、限られたロケーションで最大限の効果を発揮すべく
設計打ち合わせの段階で様々な設備や構造、設計上のアイディアを検討した住宅ですが、実際に建築が進み木工事が
終わるタイミングになってくると、その設計時でのアイディアが実際の住宅に落とし込まれてきます。
今回はそういった部分を少しではありますがご紹介いたします。
採光を縦にとり、FIX窓で季節を借景し、子どもの遊び場となり、エレベーターのスペースがある吹き抜け
この写真は1階から3階までの吹き抜けを3階から撮影しました。この吹き抜けはこの住宅の極めて精緻な計画の大事な要素です。
よく玄関に吹き抜けがある家があると思いますがこの吹き抜けは玄関の反対側に設置してあります。
それは、三方を住宅に囲まれて暗くなりがちな土地条件と家族の住まいかたを一挙に解決する案でした。
厳しいこの土地条件を克服して、家の中を光で満たし、見上げれば季節を感じ、
より豊かに暮らすためにいわば必然だったのがこの吹き抜け計画です。
この吹き抜けにより、家族で過ごす2階のホームシアター付きのリビングからは朝には朝日が差し、
空を見て天気を確認し、夜はお月見をしたり星空を満喫できます。また、反対側にも窓の外にある緑や風景も見れる位置に窓を配しています。
季節を感じることのできる窓というのはよい住宅の条件のようなもので、日本的な四季を感じながら生活できます。
その上、玄関側にも配したごく小さな吹き抜けと各部屋の間仕切り上部に設置した通気口によって、
常に新鮮できれいな空気が家じゅうを循環する設計になっています。
空気の換気は前回もご紹介のとおり、窓では行わず、スティーベル社製のダクトレス第一種換気で行います。
全自動で空気の吸排気を行う上、フィルタリングで花粉やPM2.5をコントロールします。
なお、写真でお気づきかもしれませんが窓での換気はしないため、窓はほぼすべてFIX窓での
網なし耐熱強化ローイーペアガラスで、防犯・防火・耐震性能も抜群です。
耐震等級最高の3プラス制震機能、認定低炭素住宅でもあり、合理的な設計計画は窓の配置や機能にも顕著です。
そしてこの後にこの吹き抜けに設置されるのはロープのネットやトンネル。
これで子供たちの遊び場も完備。各階の行き来もこちらからも可能です。
さらに、子どもが成人後は遊び場から役割を変え、将来を見越してホームエレベーターも設置可能な大きさを確保してあります。
注:ホームエレベーターは実際に設置するとなると別途で計算や申請などが必要な可能性があり、今回は将来の設置前提での計算はしておりません
小さくても幅広の玄関は造作家具を配して3人のお子さまも渋滞なし。奥さまの家事動線は極短設計ですっきりと
写真上の玄関の写真は一見何ともないように見えますが、注文住宅ならではのちょっとした工夫があります。
3人いるお子さまはまだ小さく、靴を脱ぐという作業をおろそかにしがちのまま、玄関を上がってしまうかもしれません。
また、靴を履くときは一人づつでは狭いと渋滞が起きます。
しかし、それらを解決するお子さま用の框は大人にとっては少し低いです。
それらをすべて解決するために、框を配しながら、大人用のベンチも建付け家具として住宅とともに設計しました。
写真右下の玄関の框では、お子さまたちが玄関に横並びで座って靴を着脱して渋滞を回避。
そして大人はその隣のブラウンのベンチで腰かけて靴を履くのもよし、
お子さまがいない時は靴を玄関土間に置いて立って履くのもよしとしました。
この框と建付けの造作家具のベンチを最初から設計に取り込むことで、施主の生活に即した家具の配置が可能になります。
そうすることで、このように限りある空間を最大限効率よく、所作よく気持ちよく使えるようになるのです。
このようなちょっとした気づかいが、何十年も暮らす住宅では気持ちの上で大きな差となってくるのです。
写真下のユーティリティスペースの大きなブラウンの造作家具もそんな機能をいくつも持った優れもの。
まずは2つ並べる洗面台でこちらも家族みんなの朝の支度の渋滞を回避します。
そして驚くことに隣にある洗濯機置き場での洗濯、この部屋で干してたたむ作業、そしてまたすぐ隣にある
収納のWTC(ウォークスルークローゼット)までもしかしたらすべて入れて半径1.5m程度、大変な洗濯や収納の家事動線が極めて短い奥さま想いの設計です。
在来工法での柱なしの大開口の2階リビングは、至る所に家族で集まり過ごす工夫をちりばめて
リビングイン階段で家族の通り道にある2階のリビングは家族それぞれの好きと居場所を考えてみんなでくつろぎ過ごせる設計です。
まず、吹き抜けの角に必要な柱以外は柱がなく、リビングでの動線上での余計な物がありません。
耐震等級3の3階建てでありながら、このような大開口リビングを真ん中の2階に設計するのは簡単な作業ではありませんでしたが、これも綿密な設計打ち合わせを繰り返した成果と言えます。
その中で、お施主さまご希望の110インチのホームシアターと専用の音響システム、
海外からお施主さまが個人輸入したヴィンテージステンドグラスなどを配します。
奥さまには窓の外や子供たちを眺めながら料理できるアーチ型の塗り壁で囲まれた対面キッチンと、
カウンター下のカフェのようなマガジンラック、少し先の3階には家事の合間に一息つける奥さま専用スペース、
お子さまにはハンモックのようなネットなどみんなの好きを詰め込んでいますが、それなのにごちゃごちゃしていないのは家族それぞれがどの時間に
どのように使うかを考えて設計計画をしたためです。
少しと言いながらかなりの「好き」「こだわり」「工夫」をご紹介してしまいましたが、
注文住宅は本来このように住まい手に取っての住みやすさを追求したものであり、本当に注文住宅らしい佇まいが出てきました。
今後も当ブログで完成までご案内したく、また、コロナ次第で中止もあり得ますが、9月中旬を目安に完成見学会も予定しております。
詳しくは追って当ブログでご案内しますが、もし今のうちご希望でしたら無料相談予約から
「木造3階建ての家 見学希望」と書いてご連絡ください。
それでは、引き続き完成まで、この「“超”高性能で老若男女でくつろぎ遊べる、木造三階建ての家」のご愛顧のほどをよろしくお願いいたします。
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