建築事例
PHOTO GALLERY
INFORMATION
いつでも富士山を感じるように家に住めたら。
昔、富士山に登れない人たちは、富士山を見ながら登ることできる山を開き、その山を登ることで富士山を感じていた。
毎日富士山には登れないけれど、富士山を見ながら少しだけこの階段を登ることができたなら、いつでも富士山を感じることができるのではないか。
東西に長く各部屋を配置し、全ての部屋の南北両面に窓を作ることで、盆地特有の暑さ、寒さに耐える建物とした。
2階のリビングから富士山を眺められるよう、リビングを2階より半分高めに設定した。
2階の2つのレベルのそれぞれの部屋にバルコニーをつくり、それを階段で繋いでいく。
さらに上側のバルコニーからは屋上に繋いで行くことで、外の空間をスキップ状に繋いで行く計画とした。
ふたつの屋上とふたつのバルコニーには、いろいろな植物を載せて、上の階へと繋がって行く。
その階段を登る作業は昔の人が富士山を見ながら登って行くような感覚と似て、常に富士山に対峙しながら行きていく山梨県固有の住まい方であり、引いては日本人の昔からの想いを紡いだ住まい方になると考えた。
基本に忠実に、かつ最小限の操作で空間をつくること。
たくさんある建築にまつわる条件を、あるべき姿に収めていくことがこれからの建築に求められていると考えている。
家族構成 | 夫婦2人+子2人 |
---|---|
延床面積 | 104.02㎡ |
完成年月 | 2018年3月 |